どんな世界にも優劣ってあるもんだ。わかっていてもそこを誰かと比べることで自分は悦に浸ってる。五体満足で生まれただけでもありがたいことなのに自分とは違う理由で誰かを苦しめてしまったりしているのかもしれない。
いつも行くお風呂に苦手なおじさんがいる・・・。前にもここに書いたことがある人だ。いつもうなっていてずっと大きな声でひとりしゃべってる。どこか失礼ながらキチガイなのかと思ってました。しかしテレビを見ていたらそういう障害を持ってる方が出演されていて驚いた。
自分は知らなかったとはいえそのおじさんの障害を理解しようともせずに嫌っていた。障害の方がテレビに出ると自分が出ることによってもっといろんな人にこういう障害があるとか勇気をもってもらいたいって話す人ばかりだ。
どれだけ自分の運命を受け止めるのがつらかったのだろう。相当辛かったのは想像に難しくない。それでも元気にテレビに出て皆さんに知ってもらい偏見のない優しい世界を作るために活動されてる。
五体満足に生まれながら不運を言い訳にオレは一体何をしてるんだろうと思う。きっとこんなことを思うのは一時だけになってしまうのも自分でよくわかるんだけどそうやって自分の逃れられない運命と戦ってる人を微力ながら助けてあげられるような人間になりたいなって思う。
増税ばかりしていて住みづらい国になってるけどこういう障害の方とかに税金を使うんだったら協力したいなって思うのに・・・もっと意味のある税金を使ってもらいたいなって思う。結局地震とかの募金も何億集まったところで状況がよくなったみたいな話は聞かない。みんな集めてる人がポッケに入れてしまってる印象でしかない。
だからオレは絶対に募金はしない。
お風呂でそのおじさんを見かけていつもオレはあからさまに嫌な顔をしていたと思う。そのおじさんも気づいてるだろう・・・。本当にオレは最低で失礼なことをしてしまったなって思う。知らないから・・・でも考えてみたらそんな奇声を好きで発する人なんていないよな。。。冷静に考えればわかったはずなのに・・・。嫌いが優先してた。
今度もしあったらニコって微笑んでみる。
